院内での周術期管理を統一する際に、術前にバイアスピリンを休薬すべきか?が議論になりました。のでエビデンスを渉猟してみることに。検索式は割愛しますが、がま磯 スーパープレシード 2号5m(未使用)Core Clinical Journal+Spine+Spine Jで役立ちそうな論文をPick upします。今回はエビデンスの質はさておき、結果のまとめだけ。
①とりあえずCochrane(2018IF7.8 )2018年がありました!これで解決か?
Apple Watch 4 HERMES 44mm エルメス ベルト未使用Continuation versus discontinuation of antiplatelet therapy for bleeding and ischaemic events in adults undergoing non-cardiac surgery.
研究疑問 :非心血管手術において、抗血小板剤は休薬すべきか?
研究の型 :Systematic Review
包含研究 :2018.1月までのRCTを検索
腹部、泌尿器、整形、婦人科手術を対象
5試験(3試験はon going)666人をレビュー
休薬は術前5日間
主な結果 :休薬群を比較対照とした継続群の効果(人数は/1000人)
30日死亡 RR 1.21 (0.34, 4.27)、+3人 (-9, +40)
輸血 RR 1.37 (0.83, 2.26)、+42人 (-19, +119)
追加手術 RR 1.54 (0.31, 7.58)、+6人 (-7, +71)
30日梗塞 RR 0.67 (0.25, 1.77)、-17人 (-39, +40)
結論 :死亡、追加手術、梗塞は低エビデンスのレビューで差なし
輸血は中レベルのレビューで差なし
研究数がまだ不足しており、on going3研究の結果が待たれる
②凋落はげしいMedicine(2018年IF1.9)2018年の論文
【K18】ブレスレット ゴールド シンプル アクセサリー レディースSafety of continuing aspirin therapy during spinal surgery: A systematic review and meta-analysis.
研究疑問 :脊椎手術において抗血小板剤を継続してもいいか?
研究の型 :Systematic Review?
包含研究 :観察研究含んで?4研究を包含
主な結果 :休薬群を比較対照とした継続群の効果?
出血量 -56ml (-112, -1)
手術時間 -19分 (-33, -4)
輸血量 0ml (0, 0) ←効果の指標が滅茶苦茶
心筋梗塞 OR 1.56 (0.1, 25.7)
結論 :アスピリンを継続しても出血、手術時間や輸血量は増えない
←解釈も滅茶苦茶、やはり非常に怪しい論文...
③Spine J(2018IF3.2)2017年にも同じ疑問を扱ったレビューが(そんなのあり!?)
ディズニー WORLD OF ENGLISH ミッキーパッケージRisk of aspirin continuation in spinal surgery: a systematic review and meta-analysis.
研究疑問 :脊椎手術において抗血小板剤を継続してもいいか?
研究の型 :Systematic Review?
包含研究 :3ケースシリーズを包含
主な結果 :手術時間 継続群 202 分 (193, 210) vs 休薬群 178分 (119, 238)
出血量 継続群 554ml (468, 640) vs 休薬群 539ml (428, 650)
心筋梗塞、脳梗塞、創部感染にも差なし
結論 :本研究結果では差がでなかったが、エビデンスは不足
そもそもアウトカム(血腫や梗塞)は発生が極めて少なくRCTは非現実的ですし、数施設の観察研究では検証できません。解決するには国家規模のレジストリ研究か、(研究リテラシーがある)多施設でクラスター解析するしかないでしょう。おそらく施設レベルでは血腫できたら休薬、梗塞できたら継続と方針かえるでしょうから、学会レベルで各施設の方針をアンケート調査して結論だすのも意外と真実に迫れるかも。バックグラウンドが脳外科か整形外科かで違いをみるのも面白そう。
とりあえず科内のルールは「専門家パネル」で決めるしかないですね。ちなみに抗凝固剤はどうしたらいいんだろう…新品未使用 エルメス HERMES《ガダルキヴィール》ティーカップ 2客セットValidation of Early Warning Scores at Two Long-Term Acute Care Hospitals.
研究疑問 :急性期病院でのCPRは亜急性期病院でも使用できるか?
研究デザイン:過去起点コホート
セッティング:米亜急性期2病院(シカゴ70床、ヒンズデール90床)
P 2002年~2017年の12497入院
E 各CPR
C E以外のCPR
O 死亡もしくは急性期への転送(24<h)の予測性能
*MEWSはvital signから算出
*NEWS2はMEWSのUK改良版(重みづけの変更)
*eCARTはvital signに背景情報、血液検査値を加えて算出
*予測性能の尺度はAUC
・急性期への転送は2544件 (20%)、死亡は1006件 (8%)
・検査値の予測能が高かった
・各アウトカムのAUCは
- 死亡 + 転送:eCART 0.72、NEWS2 0.66、MEWS 0.65
- 死亡:eCART 0.83、NEWS2 0.75、MEWS 0.72
- 転送:eCART 0.67、NEWS2 0.62、MEWS 0.62
となり、亜急性期病院ではeCARTが最も性能が高いとの結論。
<考察のまとめ>
・血液検査値が強いのは急性期ではみられなかった傾向
・本研究(亜急性期)のeCART診断性能は急性期よりやや低かったが、遜色なし
- 亜急性期での使用で予後を改善する可能性(追証が必要だが)
・Limitationは
- セッティングが2つだけ
- 精神状態の記述dataが殆どない
- 集めたdataの測定誤差
- 比較したCPRが3つだけ
【批判的吟味】★★★
・対象者選択基準や方法の詳細がない
・アウトカムおよび他の変数測定の盲検化の記載がない
・サンプルサイズについての記載がない
・欠測やその取扱いについての記載がない
・各CPRの詳細やスコアリング手順の記載がない
・flow diagramがない
・AUC値の範囲(信頼区間)がない
と、結構ないない尽くしなので評価は星3つです。
【コメント】
あと書くだけが3つ、解析中が3つ、on goingが3つ…でも投稿中は1つだけ…〇兎を追う者は〇兎も得ずにならないようにするには一体どうすれば…
2533★着物・帯★ 正絹 塩瀬 手描きの花に薪のり散らしの枝葉模様Self-Assessed Kyphosis and Chewing Disorders Predict Disability and Mortality in Community-Dwelling Older Adults
研究疑問 :①脊柱後弯・咀嚼機能低下はフレイルと関連するか?
②脊柱後弯・咀嚼機能低下は要介護発生と関連するか?
③脊柱後弯・咀嚼機能低下は死亡発生と関連するか?
研究デザイン:①横断研究
②③前向きコホート研究
セッティング:Kami town在住者(どこ?)
*2013年にベースライン測定、追跡は3年間
P 65歳以上の自立者 5401人
E1 後弯+咀嚼機能低下
E2 後弯 or 咀嚼機能低下
C どちらもなし
O フレイル / 死亡 / 要介護発生
*メールで質問、返事がない場合は訪問し5094人 (94.3%)を追跡
*基本チェックリストでフレイルを測定
*脊柱後弯/咀嚼機能低下の有無は「はい/いいえ」の2択質問
*フレイルとの関連はロジスティックモデル、
死亡もしくは要介護はコックス比例ハザードモデルを用い年齢・性で調整
・分布はE1群 8.9%、E2群 40.3%、C群 50.8%
・3年の追跡で死亡は5.2%、要介護発生は13.9%
・C群を基準とした調整ハザード比は
- 要介護:E1群 2.0 (1.5, 2.4)、E2群 1.3 (1.1, 1.6)
- 死亡:E1群 2.3 (1.5, 3.3)、E2群 1.5 (1.1, 2.0)
となり、後弯や咀嚼機能低下は死亡や要介護発生のリスクであるとの結論。
【批判的吟味】★★★
読者に優しい研究
【コメント】
誤解を恐れず書きますと、これでIF5近くってのは夢があります!脊椎の専門誌より投稿先としては適当なのかも。頑張って研究して、このくらいの雑誌を目指したいですね。脊椎外科医にアピールするなら変にSpineとか目指すより日本の英語誌でいいかも…
①とりあえずCochrane(2018IF7.8 )2018年がありました!これで解決か?
Apple Watch 4 HERMES 44mm エルメス ベルト未使用Continuation versus discontinuation of antiplatelet therapy for bleeding and ischaemic events in adults undergoing non-cardiac surgery.
研究疑問 :非心血管手術において、抗血小板剤は休薬すべきか?
研究の型 :Systematic Review
包含研究 :2018.1月までのRCTを検索
腹部、泌尿器、整形、婦人科手術を対象
5試験(3試験はon going)666人をレビュー
休薬は術前5日間
主な結果 :休薬群を比較対照とした継続群の効果(人数は/1000人)
30日死亡 RR 1.21 (0.34, 4.27)、+3人 (-9, +40)
輸血 RR 1.37 (0.83, 2.26)、+42人 (-19, +119)
追加手術 RR 1.54 (0.31, 7.58)、+6人 (-7, +71)
30日梗塞 RR 0.67 (0.25, 1.77)、-17人 (-39, +40)
結論 :死亡、追加手術、梗塞は低エビデンスのレビューで差なし
輸血は中レベルのレビューで差なし
研究数がまだ不足しており、on going3研究の結果が待たれる
②凋落はげしいMedicine(2018年IF1.9)2018年の論文
【K18】ブレスレット ゴールド シンプル アクセサリー レディースSafety of continuing aspirin therapy during spinal surgery: A systematic review and meta-analysis.
研究疑問 :脊椎手術において抗血小板剤を継続してもいいか?
研究の型 :Systematic Review?
包含研究 :観察研究含んで?4研究を包含
主な結果 :休薬群を比較対照とした継続群の効果?
出血量 -56ml (-112, -1)
手術時間 -19分 (-33, -4)
輸血量 0ml (0, 0) ←効果の指標が滅茶苦茶
心筋梗塞 OR 1.56 (0.1, 25.7)
結論 :アスピリンを継続しても出血、手術時間や輸血量は増えない
←解釈も滅茶苦茶、やはり非常に怪しい論文...
③Spine J(2018IF3.2)2017年にも同じ疑問を扱ったレビューが(そんなのあり!?)
ディズニー WORLD OF ENGLISH ミッキーパッケージRisk of aspirin continuation in spinal surgery: a systematic review and meta-analysis.
研究疑問 :脊椎手術において抗血小板剤を継続してもいいか?
研究の型 :Systematic Review?
包含研究 :3ケースシリーズを包含
主な結果 :手術時間 継続群 202 分 (193, 210) vs 休薬群 178分 (119, 238)
出血量 継続群 554ml (468, 640) vs 休薬群 539ml (428, 650)
心筋梗塞、脳梗塞、創部感染にも差なし
結論 :本研究結果では差がでなかったが、エビデンスは不足
そもそもアウトカム(血腫や梗塞)は発生が極めて少なくRCTは非現実的ですし、数施設の観察研究では検証できません。解決するには国家規模のレジストリ研究か、(研究リテラシーがある)多施設でクラスター解析するしかないでしょう。おそらく施設レベルでは血腫できたら休薬、梗塞できたら継続と方針かえるでしょうから、学会レベルで各施設の方針をアンケート調査して結論だすのも意外と真実に迫れるかも。バックグラウンドが脳外科か整形外科かで違いをみるのも面白そう。
とりあえず科内のルールは「専門家パネル」で決めるしかないですね。ちなみに抗凝固剤はどうしたらいいんだろう…新品未使用 エルメス HERMES《ガダルキヴィール》ティーカップ 2客セットValidation of Early Warning Scores at Two Long-Term Acute Care Hospitals.
研究疑問 :急性期病院でのCPRは亜急性期病院でも使用できるか?
研究デザイン:過去起点コホート
セッティング:米亜急性期2病院(シカゴ70床、ヒンズデール90床)
P 2002年~2017年の12497入院
E 各CPR
C E以外のCPR
O 死亡もしくは急性期への転送(24<h)の予測性能
*MEWSはvital signから算出
*NEWS2はMEWSのUK改良版(重みづけの変更)
*eCARTはvital signに背景情報、血液検査値を加えて算出
*予測性能の尺度はAUC
・急性期への転送は2544件 (20%)、死亡は1006件 (8%)
・検査値の予測能が高かった
・各アウトカムのAUCは
- 死亡 + 転送:eCART 0.72、NEWS2 0.66、MEWS 0.65
- 死亡:eCART 0.83、NEWS2 0.75、MEWS 0.72
- 転送:eCART 0.67、NEWS2 0.62、MEWS 0.62
となり、亜急性期病院ではeCARTが最も性能が高いとの結論。
<考察のまとめ>
・血液検査値が強いのは急性期ではみられなかった傾向
・本研究(亜急性期)のeCART診断性能は急性期よりやや低かったが、遜色なし
- 亜急性期での使用で予後を改善する可能性(追証が必要だが)
・Limitationは
- セッティングが2つだけ
- 精神状態の記述dataが殆どない
- 集めたdataの測定誤差
- 比較したCPRが3つだけ
【批判的吟味】★★★
・対象者選択基準や方法の詳細がない
・アウトカムおよび他の変数測定の盲検化の記載がない
・サンプルサイズについての記載がない
・欠測やその取扱いについての記載がない
・各CPRの詳細やスコアリング手順の記載がない
・flow diagramがない
・AUC値の範囲(信頼区間)がない
と、結構ないない尽くしなので評価は星3つです。
【コメント】
2533★着物・帯★ 正絹 塩瀬 手描きの花に薪のり散らしの枝葉模様Self-Assessed Kyphosis and Chewing Disorders Predict Disability and Mortality in Community-Dwelling Older Adults
研究疑問 :①脊柱後弯・咀嚼機能低下はフレイルと関連するか?
②脊柱後弯・咀嚼機能低下は要介護発生と関連するか?
③脊柱後弯・咀嚼機能低下は死亡発生と関連するか?
研究デザイン:①横断研究
②③前向きコホート研究
セッティング:Kami town在住者(どこ?)
*2013年にベースライン測定、追跡は3年間
P 65歳以上の自立者 5401人
E1 後弯+咀嚼機能低下
E2 後弯 or 咀嚼機能低下
C どちらもなし
O フレイル / 死亡 / 要介護発生
*メールで質問、返事がない場合は訪問し5094人 (94.3%)を追跡
*基本チェックリストでフレイルを測定
*脊柱後弯/咀嚼機能低下の有無は「はい/いいえ」の2択質問
*フレイルとの関連はロジスティックモデル、
死亡もしくは要介護はコックス比例ハザードモデルを用い年齢・性で調整
・分布はE1群 8.9%、E2群 40.3%、C群 50.8%
・3年の追跡で死亡は5.2%、要介護発生は13.9%
・C群を基準とした調整ハザード比は
- 要介護:E1群 2.0 (1.5, 2.4)、E2群 1.3 (1.1, 1.6)
- 死亡:E1群 2.3 (1.5, 3.3)、E2群 1.5 (1.1, 2.0)
となり、後弯や咀嚼機能低下は死亡や要介護発生のリスクであるとの結論。
【批判的吟味】★★★
読者に優しい研究
【コメント】
誤解を恐れず書きますと、これでIF5近くってのは夢があります!脊椎の専門誌より投稿先としては適当なのかも。頑張って研究して、このくらいの雑誌を目指したいですね。脊椎外科医にアピールするなら変にSpineとか目指すより日本の英語誌でいいかも…